縫い物が好きで洋服を作ってみたい、と思われる方は多いのではないでしょうか。素敵なソーイング本を買ってきたものの、いざ生地を選ぼうと思うと、どの生地を選んだらいいのか迷ってしまう。
スカート、パンツ、ブラウス、シャツ、ジャケットなどのアイテム、それに春夏秋冬の季節ごとに、どんな生地を選んだらいいのか。
このページでは、洋裁の生地選びに迷わないように、スカートにふさわしい生地を紹介します。1年を通して使える生地から、冬物におすすめ、夏物におすすめ、夏を除く3シーズンにおすすめ、冬を除く3シーズンにおすすめなどのコメントも付けていきます。
洋裁の生地選びに迷ったときには、ぜひ参考になさってみてください。
Contents
ブロード|冬を除く3シーズンにおすすめなスカート生地
洋裁の生地選びに迷わない、スカートにおすすめな一つ目の生地がブロードです。ブロードは、たて糸とよこ糸を平織に織ったとてもシンプルな織り方の生地。
糸の番手の数字が大きくなるほど、細い糸で織られていて目が詰まってきます。まずは柄のない無地の生地が扱いやすいかもです。
無地のブロードと一言で言っても、織った後の加工により、生地の表情は違ってきます。エアータンブラー加工をしたブロードなら、洗ったような素朴な風合いがあります。
平織で織ったブロード生地の柄物というと、ギンガムチェックもおすすめです。糸の状態で染めて、染めた糸をギンガムの柄になるように追っていくことでチェック柄が作られています。
先染めギンガムチェックの生地は、表も裏も同じチェック柄になっています。
先染めチェックだけでなく、ブロードの生地にプリントして水玉柄にしている生地もおすすめ。ドットの大きさで、カジュアル感のあるスカートになったり、エレガントさのあるスカートになったりします。
ギンガムチェック、水玉ときたら、ストライプも気になります。ブロード生地にストライプのプリントを施した生地。暑い夏には、ストライプ柄のスカートもおすすめです。
チェック、水玉、ストライプと柄物のブロードを紹介してきました。とてもシンプルな織り方のブロード生地に小さな星をプリントした生地。
チェック、水玉、ストライプ、星柄ときたら、やっぱり女性らしい花柄も気になります。平織の縫いやすいブロード生地なので、エレガントな花柄スカートも難なく縫えるのではないでしょうか。
デニム|オールシーズン使える便利な生地
平織でシンプルなブロード生地の次は、オールシーズン使える便利なデニム生地を紹介します。
デニムと一言で言っても、オンスの違いで生地の厚みが異なります。一般的に、オンスの数字が小さいほど薄い生地となります。
4.5オンスの薄手のデニム生地。シャツにもできる厚みなので、ギャザーがたっぷり入るようなスカートにおすすめです。
4.5オンスデニムの次は、6オンスデニム。厚手のシャツにもできるくらいの厚みなので、4.5オンスデニム同様、ギャザーが入るスカートにおすすめです。
4.5オンス、6オンスデニムの次は、少し厚みのある8オンスデニム。ギャザーがたっぷり入るスカートよりも、ダーツを入れたりタックを入れたすっきりしたウエストのスカートがおすすめです。
4.5オンス、6オンス、8オンスの次は、少し厚めの12オンスデニム生地。タイトスカートなど、ギャザーなしのタイトなシルエットのスカートにおすすめです。
ここまでストレッチ無しのデニム生地を紹介してきました。タイトスカートやウエストにゴムを入れないで作るスカートの時には、ストレッチ入りのデニム生地を使うことで、多少生地自体が伸びてくれるので、はきやすいスカートになると思います。
チノ|オールシーズン使える便利な生地
デニム同様、春夏秋冬、オールシーズン使える便利な生地がチノ。チノパンに使用されている生地なのでなじみのある方も多いかもしれません。
チノは、ツイルと同じく綾織という織り方で織られています。生地表面を見ると生地に斜めの織り目が入っていると思います。
目が詰まっていて、透け感がないので裏地無しのスカートにできると思います。一見目が詰まっていて固そうな印象のあるチノですが、ここではスカートにしてもよさそうな薄手のチノを集めました。
生地表面に光沢があり、きれいめなチノ生地。
きれいめなチノ生地の次は、逆に洗い加工をしたような素朴感のあるチノ。柔らかくて縫いやすいチノ生地です。
ここまで、ストレッチのないチノを紹介してきました。次は、ストレッチの入ったチノ。タイトなシルエットのスカートにおすすめです。
オックス|オールシーズン使える便利な生地
デニム、チノと同様、オールシーズン使える便利な生地がオックス。織り方はブロードと同じく平織ですが、2本糸を引きそろえて織っているので、ブロードよりも目が詰まっていてしっかりしています。
硬くなりがちなオックスですが、ここではスカートにもおすすめな柔らかい加工がされたオックス生地を紹介します。
ベーシックなオックス生地なので、色が豊富。綿100%の生地なので、洗濯機で洗えるのもうれしいところ。
キャンバス|オールシーズン使える便利な生地
デニム、チノ、オックスに続いてオールシーズン使える便利な生地がキャンバス。ブロードと同様平織の生地です。
おしゃれな色がそろっているコットンキャンバス。透け感がないので裏地無しのスカートもおすすめ。
色が豊富にそろっているコットンキャンバス。
綿100%のキャンバスだけでなくリネン100%のリネンキャンバス。洗いをかけたような風合いが素朴ですてきです。
無地のキャンバスだけでなく、刺しゅうの入ったキャンバス生地も。無地のキャンバス生地よりも少し高級感のあるスカートになりそうです。
花柄のキャンバス生地の次は、定番のチェック生地。コットンとリネンの混紡のコットンリネンキャンバスもおすすめ。
リネン|春夏秋ものスカートにおすすめ
ここまで、コットンの生地を主に紹介してきました。ここからはリネンの生地も紹介します。リネンは冬を除く、春夏秋物のスカートにおすすめです。
人によっては冬でもリネンは着れる!とおっしゃる方もいらっしゃいますが、寒がりの管理人は、冬はほとんどリネンは着ません。
洗いこまれた風合いが特徴のリネン。細めの糸を使った60番手なので色によっては少し透け感があります。お好みで裏地を付けてもいいかもしれません。
リネン100%の生地の次は、綿と混紡のコットンリネン生地。リネン100%ほどしわになりにくく、少しくらいしわがあっても平気という方は、ノーアイロンでも着用していただけると思います。
リネン好きさんにはたまらない、ホワイトと生成のリネン。色を付けていないナチュラルな雰囲気のあるスカートにおすすめです。
糸の太さが太めの25番手から、40番手、細めの50番手までのリネンがそろっているので、作りたいスカートのイメージに合わせて使い分けてみるのもおすすめです。
発色がきれいなリネン生地。
ここまで無地のリネン生地を紹介してきました。コットンとリネンの混紡のコットンリネンに水玉の柄を刺しゅうしたちょっと珍しい生地。
水玉刺しゅうのコットンリネンの次は、リネンの生地にプリントした生地。素朴なプリント柄が優しげな印象のスカートになりそうです。
デシン|春夏秋におすすめなエレガントな生地
ここからは、落ち感のあるエレガントな印象になるスカート生地を紹介します。落ち感があって縫いやすい生地というと、デシン。
デシンは、ブロードと同様平織で織られています。生地の色の発色がとてもきれいな生地。
長方形に裁断して、筒状にしウエストと裾を三つ折りして、ウエストにゴムを入れただけでもエレガントなドレープの入るスカートになるデシン。
水玉のスカートもとてもエレガントな印象になりそうです。
デシンは色の発色がきれいなので、柄物のプリントもおすすめ。
ドレープの揺れるエレガントなスカートなら、こんなシックな色目もエレガントに見えるはず。
発色がきれいなデシン生地というと、やっぱり外せないのが花柄。こんなダイナミックな花柄のスカートも大人っぽくて素敵。
ウール|秋冬におすすめな暖か素材
寒い冬にはやっぱりウールの入った生地が恋しくなります。
生地表面がうっすらと起毛したコットンとリネンのネル生地。
綿とリネン、さらにウールの入ったリネンウールコットンキャンバス。目の詰まったキャンバスだから、寒い冬にも温かいスカートになりそう。
コットンリネンウールのキャンバス地を紹介しましたが、次は、ツイル生地。
斜めに織り目の見える綾織のツイル。生地表面の表情が平織のキャンバスとは違った雰囲気が魅力です。
少し厚手の綾織のリネンウール。リネンの素朴な風合いがあるウールは、ナチュラル感のある秋冬スカートにおすすめです。
ここまで、ナチュラル感のあるリネンとウールの混紡素材を紹介してきました。ここからは、本格的な冬素材。
ウエスト総ゴムのスカートよりは、ダーツを入れたり、タックを入れたり、ファスナー開きにしたりといったスカートにおすすめです。
秋冬というとチェック柄が気になります。プリーツスカートにしたくなるようなウールのチェック生地。
こちらは、ウール50%レーヨン50%の生地です。お洗濯は、クリーニングに出した方が安心。
まとめ
『洋裁の生地選びに迷わない!スカートにおすすめファブリック20選』としてまとめてきました。あれもこれも紹介したい生地があり、気づいたら40種類以上の生地となっていました。
スカートと一言で言っても、ギャザースカートやフレアースカート、タイトスカートなどと様々。ギャザースカートやフレアースカートには、薄手であったり落ち感のある生地が向いており、タイトスカートは、薄手の生地よりも厚手の生地の方が向いています。
生地選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。