このページでは、マチ付きのあずま袋の作り方を紹介します。材料は、正方形に切った生地3枚なので、型紙なしで簡単に作ることができます。
あずま袋の始まりは、江戸時代だったとか。そんな歴史あるあずま袋について紹介します。
あずま袋とは?江戸時代に始まる便利な知恵
あずま袋とは、吾妻(東)が語源となっているといわれているとか。吾妻(あずま)とは、京都から見た東、つまり江戸の人々が西洋のバッグを見よう見まねで生活に取り入れたのが始まりとされています。
江戸時代の日本はというと、荷物を運ぶときには風呂敷に包むというのが当たり前の文化として定着していました。ですが少しずつ西洋の文化が入ってくるにつれ、『包む』から『入れる』という文化へと変化する中で、風呂敷や着物を作り変えて、西洋のバッグのような使い方をするようになったそう。
現在でも舞妓さんはお稽古の荷物などをあずま袋に入れて使用しているとか。
便利なうえにとっても粋に見えますよね。
お着物の色とも合わせているところが、素敵です。
【材料】25㎝正方形3枚で作るお弁当マチ付きあずま袋
お弁当を入れるのにちょうどいいサイズのあずま袋。材料は、25㎝正方形の生地を3枚使用します。両端の結ぶ部分の生地は、あまり厚すぎない生地の方がいいですよ。
【作り方】マチ付きお弁当あづま袋を縫う手順
マチ付きのお弁当箱の入るサイズのあづま袋は、25㎝の正方形の生地の下の〇印の部分をまず、5㎜幅の三つ折りにします。
角を額縁始末しますので、アイロンで布端2辺を5㎜幅の三つ折りにしたら、下記写真の矢印の様に三角形になるように斜めに折ります。
三角形になったら、三つ折りした頂点を額縁始末します。三つ折りしましたが、一つ広げて、二つ折りの状態にします。
下記のように、角が45度弱になるように3~4針縫います。
斜めに縫えたら、下記のように先の余分な縫い代を切り落とします。
さらに、小さな三角形の余分な部分も切り落とします。
余分な縫い代を切り落としたら、生地を広げて、縫い代を折り紙を折るように広げてアイロンでくせ付けしておきます。
こうすると、内側に折り曲げた時に縫い代がきれいに折りたたまれた状態になっていてくれるので、出来上がりがきれいです。
額縁に縫った頂点の部分をひっくり返して三つ折りにしました。
待ち針で止めて、三つ折りの状態に縫っていきます。
5㎜幅の三つ折りが完成しました。
25㎝正方形の生地3枚のうち、2枚を額縁始末しておきます。額縁始末した部分は、出来上がった時に結ぶ部分になります。
25㎝正方形の生地を縫い代1㎝で縫い合わせていきます。下記写真の矢印のように中表で重ねます。
両端の生地を中表で中心に重ねました。三つ折りしている部分は、1㎝開けるようにして中心の生地に重ねます。折り返した生地を縫いこまないように、布端を縫い代1㎝で縫います。
縫い代1㎝で縫えました。もうほぼお弁当箱が入るような形になっています。
次にマチを作っていきます。今回は10㎝ほどのマチの幅にしています。下記のように、角に直角三角形を書くように10㎝のマチを書きます。
表から縫い代を押さえるステッチをするときに、マチの角が丸い方が縫いやすいので、下記のようにマチの角をカーブに書き直します。
マチを縫ったところです。
マチの余分な縫い代を1㎝ほど残して切り落とします。
周りにロックミシンやジグザグミシンをかけて始末します。
広げたら、縫い代を中心側に折り、アイロンでくせ付けをしておきます。
底の方までステッチを入れるので、下記の写真のようにアイロンで縫い代を折っておくと縫いやすいです。
表から見て、下記写真の点線のようにステッチを入れます。
底もステッチをします。
まとめ
『あずま袋お弁当入れ(マチ付き)の作り方|正方形3枚型紙なし簡単アレンジあづま袋』としてまとめてきました。
あずま袋のあずまは、東、つまり江戸が語源になっているなんて、なんか歴史を感じます。そんな歴史あるあずま袋は、現代でもマチを付けたり、生地を変えたり、持ち手の長さを変えたりしながら、おしゃれに使うことが出来そうです。
ぜひよかったら、あずま袋、作ってみてくださいね。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。