インスタグラムやピンタレストなどの画像が中心となっているSNSが10代から40代くらいの世代に人気です。スマートフォンでも綺麗な写真が撮れますが、一眼レフカメラを使うと格段に写真の出来が変わります。
一眼レフカメラなんて敷居が高い、特別な知識が無いと使いこなせないんじゃないの?なんて思うかもしれませんが、そんなことはないんです。
ぽちっと、シャッターを押すだけで撮れるんですよ。小さな子供さんを持つお母さんもせっかくのかわいい子供さんの写真を残すのならば、一眼レフカメラおすすめです。
そんな一眼レフカメラの特徴は、ボケ感が出せるというところ。ボケ感を上手く使いこなす方法を簡単に解説します。
Contents
カメラのF値(絞り値)とは?
そもそもカメラのF値(絞り値)とは、『焦点の』という意味の『Focal』から来ています。数値が大きいほど光を取り入れる面積が少なくなり、画像全体のピントが合うことになります。
カメラの絞り(F値)については、カメラの絞り/F値の変え方や違いは?写真にボケ感を出すレンズはどれ?の記事でも解説しています。ですがここでは、理論的なことよりも、実際にどんな写真が取れるのか?というところに注目していきます。
実際にぼかしを取り入れた写真を撮るには、どんなF値で撮るとどんな写真になるのか?というところを見ていきましょう。
F値の違いによる写真の違い|ぼかしやボケを活かした写真を撮る方法とは
下記の左側の写真は、ぼかしを少なくした写真。右側の写真は、手前のお花がぼかしてあります。左側の写真で使ったレンズは、キヤノンの18-55mmレンズ、右側は、キャノンの50mmの単焦点レンズです。
F値は、左側がF5.6、右側がF1.8で撮影しました。ランチマットの上に置かれたお皿やクロスはどちらの写真もピントが合っています。
ですが、左側のお花がぼけているのとぼけていないという違いがあります。F1.8やF2などと低いF値にすると、ボケ感が強く現れます。
逆に、F5.6やF8などとF値が高くなると、全体にピントの合ったはっきりとした写真になります。短焦点レンズは、ボケ感を出した写真を撮る時にはおすすめです。
短焦点レンズが一つあるだけで、雰囲気のある写真が撮れるようになります。ここで紹介した短焦点レンズは、1万円台で購入出来ます。
全体にピントの合った写真を撮りたい時には、大きめのF値で撮影します。キヤノンEOS Kissの標準レンズは、F4が最小のF値となります。大きくぼかした写真は撮れません。
被写体の違いによるF値(絞り値)の選び方
F値(絞り値)の違いにより、ぼかしを入れた写真とをとることが出来ますが、そもそもボケ感というのは、被写体とカメラとの距離の違いによってボケ感が異なります。
下記の写真の中で、一番ぼかしが大きく表れているのは、写真奥にあるいすの背もたれやさらに奥のカーテンです。
そして、画像中ほどにあるお花やグラスは、あまりぼけてはいません。
ピントを合わせた位置からどれだけ離れているか?でぼかしの大きさが変わってきます。上記の写真は、手前にあるお皿のナフキン上の貝殻にピントを合わせています。
ピントを合わせた位置から遠い部分が多くぼかしが入っていて、ピントを合わせた貝殻の近くにあるグラスやスプーンは、あまりぼかしが入っていません。
風景など広い範囲にピントを合わせて撮りたい場合には、F値を高めに設定します。ピントを合わせたい部分のことを被写界深度と言い、広範囲にピントが合っていることを、『被写界深度が深い』と言います。
逆に、『被写界深度が浅い』写真というのは、ボケ感の強いF値の低い写真のことを言います。
なぜ、ぼかしやボケ感を活かした写真を撮るのか?
F値の違いによる写真の写り方の違いを見てきました。ですがなぜぼかしやボケ感を取り入れた写真を撮るのでしょう。
人間の目というのは、ピントの合った部分を見ようとします。写真の中で、『ここを見せたい!』という被写体がある場合には、被写体にピントを合わせボケ感を作ることで、自然にピントの合った部分に視線が行きます。
風景写真など、全体にピントを合わせた写真を撮りたい場合には、F値を高めに設定することで、迫力のある風景写真となるでしょう。
撮りたい写真の用途に合わせて、レンズを選びF値を設定することで、同じシチュエーションでもバリエーションに富んだ写真を撮ることが出来ます。
まとめ
『カメラのF値(絞り値)とは?ぼかしやボケを活かした写真を撮る方法』としてまとめてきました。一眼レフカメラのF値、絞り値を使いこなすことで写真のバリエーションも広がります。
場面、場面によって、F値(絞り値)を設定することで、写真の楽しみがぐんと広がります。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。